「大きなめまいは落ち着いたけど、その後もずっとフワフワする感じが続いている…」
当院でも
・グルグル回るような強いめまいは治まった
・でも、なんとなくフワフワする
・歩いていると不安定な感じがする
・頭や身体が揺れているように感じる
・人混みや買い物中にめまいを感じやすい
といったご相談をいただくことがあります。
今回は、
「なぜ大きなめまいが落ち着いた後も、フワフワするめまいが続くことがあるのか?」
その原因と、改善策を分かりやすくお伝えしたいと思います。
目眩の種類は大きく分けて
2つあり
①発作性目眩(突然の強いめまい)
②持続性目眩(一日中ダラダラと続くような目眩)
があります。
大きなめまいが落ち着いた後にもフワフワする、不安定な感じがする、身体が揺れているように感じる
その代表的なものの一つがPPPDです。
当院に来院される方で、このPPPDを患っている方も多くいらっしゃるのではないかと思います。
PPPD(持続性知覚性姿勢誘発めまい)とは
PPPDは
持続性目眩に分類され
2017年に国際バラニー学会で診断基準が定められた比較的新しい病名です。
主な診断項目は
①グルグル回るというより、フワフワする、身体が揺れている、船に乗っているような感じが、
3か月以上、ほとんど毎日のように続く
②立つ・歩くときに症状が出る
③目からの刺激で症状が出る
・スーパーやドラッグストアの陳列棚
・駅やショッピングモールなどの人混み
・車がたくさん通る道路
・スマートフォンのスクロール
・動きの激しいテレビや映像
など
になります。
これというはっきりした検査法が無く、
上記の3つが揃い、あくまで患者さんの訴えを詳しく聞くことで診断していく形になります。
そして比較的新しい病名ですので、
本人は目眩と言っていても、
病院での一般的なめまいの検査で異常が見つからず「目眩は治ってるよ、気のせい、気持ちの問題」などと言われて来院される方もいます。
どのようにして起こる?
最初になんらかの目眩が起きて、通常の目眩はその後はめまいが落ち着いていくのですが、脳が非常に過敏な状態になってしまうと、実際にはめまいが無いのにめまいが起きている感覚が残ってしまう、それが続くことでPPPDになるのではと考えられています。
脳が非常に敏感になっている、つまり通常の人は何とも思わないような刺激に対して、凄く強く怖いものに感じてしまうということです。
脳が敏感になることで、目眩の感覚が残る感じがあり、そのままPPPDに移行するのではないかと言われてます。
脳が過敏になる原因は?
きっかけは何らかの目眩があり、その後に脳が過敏になるのですが、
その原因は完全にはわかっていませんが、
多くの場合は
・ストレス
・睡眠障害
・その方の生活環境
・体質的に脳が敏感
ではないかと言われています。
きっかけは耳から起こることが多いですが、慢性化していくのは脳の誤作動ではと言われています。
この誤作動に対しての検査法が今はなく、患者さんの訴えが主になります。
そのため病院でも検査しても異常がないので、
「目眩は治ってる、目眩ではないよ」と言われることが時々あるようです。
しかし本人は実際にめまいを感じているという、お辛い状態になっています。
PPPDを改善していくための治療法とは?
PPPDでは主に、
①薬物療法
②めまいのリハビリテーション
③カウンセリングなどの心理的アプローチ
を、その方の状態に合わせて組み合わせていく方法が用いられています。
① 薬による治療
PPPDでは、医療機関で
SSRIやSNRIと呼ばれる抗うつ薬
などが使用されることがあります。
うつ病などは、セロトニンというホルモンが減ることで起こると考えられていますが、抗うつ薬はこのセロトニンを増やす働きがあります。
そしてPPPDでも、うつ病の患者さんと同じようなことが脳で起きていると考えれれていて、抗うつ薬でセロトニンが増えると脳の過敏な状態がおさまることでPPPDのめまい症状が改善すると考えられています。
② めまいのリハビリをする
当院でもお伝えしているリハビリになりますが
例えば、
・指を目で追いかける
・一点を見ながら頭を動かす
・頭を左右・上下に動かす
・身体を動かしながら目標を見る
・バランスを取る練習をする
・歩きながら頭や目を動かす
など、その方の状態に合わせて行います。
目的は、
目・耳・身体から入ってくる情報を、脳が再びうまく処理できるように練習していくこと
です。
「めまいが怖いから動かない」は悪循環になることがあります。
一度強いめまいを経験すると、
「まためまいが起こったら怖い」
「頭を動かすとめまいがしそう」
「外に出て倒れたらどうしよう」
と思ってしまうのは当然です。
そのため、
できるだけ頭を動かさない。
身体を動かさない。
外出しない。
人混みを避ける。
という生活になってしまうことがあります。
もちろん症状が強い時に無理をする必要はありません。
しかし、症状が落ち着いてきても動きを避け続けていると、
身体や脳がその刺激に慣れる機会が少なくなり、結果として動きや視覚刺激に対する苦手意識がさらに強くなってしまうことがあります。
だからこそ、
少し症状が出ても、安全を確認しながら、できる範囲から少しずつ動いていくことが大切です。
いきなり頑張る必要はありません。
その方に合った負荷から少しずつ行うことがポイントです。
③ カウンセリングなどの心理的アプローチ
「まためまいが出るのではないか?」
という不安そのものが、症状を強く感じるきっかけになることがあります。
例えば、
少しフワッとした瞬間に、
「また始まった!」
「またあの酷いめまいになるのでは?」
「このまま治らなかったらどうしよう…」
と考えると、さらに緊張します。
そして、
めまいを探すように身体の感覚へ意識を向け続けてしまう
ことがあります。
そこで大切なのが、
「少しくらいフワッとしても大丈夫」
「また少し出ているな、くらいでいい」
と、めまいに対する怖さを少しずつ減らしていくことです。
もちろん、
「気にしなければ治る」
という単純な話ではありません。
ですが、
症状を怖がる → 動かなくなる → さらに刺激に弱くなる → また症状が気になる
という悪循環から少しずつ抜けていくことが大切です。
そして話を聞いてもらいわかってもらうことで、安心につながるのでしょう。
当院で改善する人がいる理由・まとめ
この3つの治療から考えても
共通点がいくつかあります。
もしかすると
当院で症状が改善する方がいるのは、施術を受けたりカウンセリングを受けることで、脳の興奮がおさまっていくことで、セロトニンが増えたり、めまいのいリハビリをすることにより改善しているのかもしれません。
そしてPPPD(持続性知覚性姿勢誘発めまい)になりやすい人は、もともと自律神経が乱れていたり、不安障害、パニック障害やうつ病などを患っていた方が多い気がします。 もしかすると脳が過敏で興奮しやすいために、PPPDになりやすのかもしれません。
なので改善方法としては
・当院でしたら施術を受ける
・病院でしたら薬を飲む
・カウンセリングを受ける
・そして耳(前庭)、目(視覚)、身体の感覚をリハビリしていく
ことで改善に向かっていくと思われます。
以上が
「大きなめまいが落ち着いたけど、そのあとずっとフワフワするめまいが続いている方に対しての原因や改善策になります」
その他気になることやわかりづらいことなどありましたら、来院時やLINEにてご質問下さいね。






