当院に来院される方で、睡眠障害で悩んでいる方から寝ている途中で起きてしまう(中途覚醒)と、眠りに入りにくい(入眠困難)という方が多く、その方達から薬は飲んでも大丈夫なのかの質問をいただきましたので、整体的見地からお答えしたいと思います。
薬は飲んでよい?
このような不眠に悩まれている方は、すでに色々な対処法を試されている方が多いです。
その方達がやはり、頼ってしまうのがお薬になるのですが、基本的に薬に頼るのは当院ではオススメしていません。
というのも、薬は最初はすぐに入眠できたりで、楽に寝れるようになるのですが、それは最初だけで、だんだんと効果が薄くなってきたり、そもそも薬で寝るのは深く寝れていないことも多く、根本になっている生活習慣を変えるチャンスを逃してしまい、薬の量ばかりが増えて依存してしまうことが多いからです。
・薬の中でも、ベンゾジアゼピン系と言われるタイプはGABA受容体に作用して不安感や筋肉の緊張を減らすことで入眠しやすくなります。
しかし依存性が高く、いざ薬をやめようとした時に反跳性不眠という状態になり、薬をやめた時により寝れなくなる方が多いのです。
なので実際にやめる際はドクターに相談しつつ1〜2週間に1錠をさらに4分の1に割って少しづつ減らしていくことが大事になります。
・その中でもオレキシン系の薬(デエビコやベルソラム)は覚醒を抑える作用によって入眠しやすくなり、依存性が低く、反跳性不眠も出にくいと言われていますので、当院ではどうしてもお辛い方や、いざという時に使うならこちらをとお勧めしています。
最初に解決して頂きたい問題、お酒
そもそも中途覚醒、入眠困難はなぜ起きるのでしょうか?
まずは中途覚醒の中で多くの原因になっていて、一番最初に解決していただきたい2つを説明したいと思います。
それはお酒と、頻尿です。
お酒は飲んだすぐは入眠しやすくなりますが、それは眠るというよりは気絶のような状態に近く、深い眠りにはなりません。
そして利尿作用があるので、途中で起きてトイレに行きたくなったり、
その後に覚醒作用もあるので、お酒を飲んで数時間後は目が覚めやすくなります。
このような理由もあり中途覚醒の原因にもなり、眠りが浅くなることもあり睡眠には良くありません。
しかもお酒を飲まないと眠れなくなり、かつ量もだんだん増えて悪循環に陥ってしまいます。薬と似ていますね。
しかし私もお酒は好きなので気持ちはわかります、できれば寝る前には飲まないようにしましょう。寝酒が一番睡眠の質には良くないのです。
寝る前から2〜3時間ほど空ければまだ睡眠には影響は少ないと言えます。
どうしても飲みたい人は週2.3日ほどに飲む日を決めましょう。週末になれば飲めるということを楽しみにしてモチベーションに変えるのが良いでしょう。
頻尿
頻尿に関しては加齢などにより、膀胱の壁が硬くなり、尿を溜められる量が少なくなったり、骨盤底筋が弱くなることで中途覚醒が起きる方も多いです。
これには骨盤底筋を鍛えましょう。
骨盤底筋は図のように下からハンモックのように内臓を支えて、膀胱や子宮、直腸などを正しい位置に保ちます。
骨盤底筋が弱ることで、内臓が下がり膀胱を圧迫することで尿意が起きやすくなったり、尿意を抑えにくくなります。
下のリンクで骨盤底筋のトレーニング法を紹介しています。
・骨盤底筋のトレーニング↓
https://ide-seikotsuin.com/kotubannteikinn
それ以外の中途覚醒、入眠困難に関しては、多くの理由があり人により違います。
減点方式だと言えます。
これをすると睡眠が悪くなるということを、一つ一つ減らしていくことが大事になります。
その内容をまとめた当院の動画とコラムがありますので、参考にされてできることから一つ一つ減らしてみてください。
・整体の効果を高める睡眠法↓
https://ide-seikotsuin.com/suiminn
・不眠改善法の動画↓
以上が
睡眠障害における中途覚醒、入眠困難などの解決策。
薬はよい?
の回答になります。
自律神経整体を受けることで自律神経が整い睡眠障害の改善にも良い影響を与えることができます。生活習慣の改善と共に、薬の代わりにもしくは並行して施術を受けることで、薬から離脱できるお手伝いにもなると思います。
その他気になることやわかりづらいことなどありましたら、来院時やLINEにてご質問下さいね。