今回は来院されている方から、雨の時や気象が荒れる時、季節の変わり目に、頭痛や身体の節々や古傷が痛むことがあるとのことで、その理由とセルフケアをお伝えしたいと思います。
結論から言うと、気象の変化により、気圧、気温、湿度の変動で、自律神経が乱れるためなのですがなぜそうなるかと言うと
気圧の影響
耳の中の奥の内耳という場所にある気圧を感じ取るセンサーが刺激を受けて自律神経が乱れる為と言われています。それにより
・交感神経優位(活発に動く時に働く神経)になりすぎると頭痛や関節痛、古傷が痛む。
・副交感神経優位(ゆったりした時に働く神経)になりすぎると眠気やダルさ、うつ症状が出やすくなると言われています。
雨の前などは気圧が低くなるので、血管や筋肉などの組織が膨張し神経を刺激したり、血流が良いところと悪いところの差が出たりすることで症状が出ると言われていますが、気圧が高くなっていく時にも症状が起こることもあります。どちらにせよ気圧に変動がある時に症状が出やすくなります。
温度と湿度の影響
急激な温度や湿度変化も皮膚粘膜、脳や脊髄などにもあるセンサーが敏感に感じ取り、自律神経が乱れると言われています。
・気温が上がる時は片頭痛(ズキンズキンと波打つような痛み)が、
・気温が下がる時には緊張性頭痛(締め付けられるような痛み)や関節痛が強くなりやすいです。
◯特に台風などの大きな低気圧
◯季節の変わり目
◯天気が崩れる前や回復する時
◯梅雨時期
などの時期で気圧、気温、湿度の変動により負荷が大きくなり症状が出やすくなります。
もともと自律神経が乱れている人は、よりその影響を受けやすいということです。
ですのでこの気象病には、耳、特に内耳に対するケアをしたり、自律神経を整えることが大事になります。
生活習慣を整える
生活習慣が乱れていると自律神経が乱れてしまいますので、規則正しい食事、睡眠、運動は大切になります。
食事はバランスよくとり、
年齢や人にもよりますが睡眠は7〜8時間を目指しましょう。
運動は軽いもので大丈夫ですので、散歩などから始めてみましょう。とにかく長く座るのはよくないです。できれば30分おきに立ちましょう。
ストレスを適度に解消することも大事です。
頭痛に有効なミネラル
マグネシウムとヘム鉄の摂取により、改善が見込める方が今までの臨床経験でもあります。
・マグネシウムは筋肉の収縮や神経伝達に関係します。
片頭痛発作時の症状改善の報告がされています。
・ヘム鉄は血液とともに酸素を運んだりエネルギー代謝に関係があります。
なかなか食事での摂取が足りない方は、サプリを活用されると良いでしょう。
マグネシウムは皮膚からの吸収でも効果があると言われ、首や肩などに塗ることで筋肉の緊張を緩和する作用があります。そのようなマグネシウムオイルを使うのもオススメです。
それ以外では自分でできる簡単なセルフケアをお伝えしたいと思います。
内耳への血流を良くする、耳ストレッチ
内耳の血流を良くする為には、以前にも紹介した耳ストレッチが有効です。
自律神経に有効なツボ、内関
このツボは自律神経を整える効果があります。
手首から指3本分下の真ん中の赤い点のところが内関になります。
そこを10秒ほど押しては離すというのを何度か繰り返して下さい。
それでもなかなか改善しない方は、当院でも行っている自律神経の整体を受けるのをオススメします。
以上が気象病(天気病)の原因とセルフケアになります。
その他気になることやわかりづらいことなどありましたら、来院時やLINEにてご質問下さいね。