今日は寝ている時に噛み締めをおこなっていて、改善方法がないかということで質問をいただきましたので、なぜ噛み締めやすくなるのか?そしてその改善方法とセルフケアをお伝えしたいと思います。
まず噛み締めをおこなっている筋肉は咬筋という筋肉と側頭筋、外内側翼突筋が主になります。
この筋肉と以前にもお伝えした、呼吸に関する筋肉、胸鎖乳突筋も一緒に緊張することが多いです。
寝ている時にも強い噛み締めや歯軋りにより、酷くなると顎の関節がダメージを受けてしまい顎関節症になってしまう方もいます。
そうなると口を開けたり閉めたりするたびにガクッと音がするようになってきて痛みも伴います。
酷くなると歯が欠けてしまう方もいるので、そのような方はまずは歯科にてマウスピースを作ることをオススメします。
咬筋や側頭筋、胸鎖乳突筋も緊張することにより、首が緊張して頭への血流が悪くなることで頭痛がしたり肩がこったり、胸鎖乳突筋が固まることで呼吸が浅くなり自律神経が乱れてくるということも起きやすくなります。
このように噛み締めは非常に色々な悪影響があるのですが、
そもそも噛み締めをおこなっている方を皆さん診ていくと、何もしていない時も上の歯と下の歯が当たっている状態になっているのです。
そのことを指摘すると「上の歯と下の歯は当たっているのが普通ではないのですか?」と皆様ビックリされます。
通常歯と歯の間はわずかに隙間があるのです。
歯が当たっている状態というのは日常で常に咬筋などが緊張している状態になっているということです。
これをTCH(Tooth Contacting Habit 上下歯列接触癖)といいます。
この接触癖を改善するには、日頃からそのことに気づいて力を抜いて接触癖を減らすようにすることが大事になります。
主な方法としてスマホの待受け画面やパソコンのモニターの横など目につきやすいところに「歯を当てない」などと書いて付箋などで貼り紙をしておくという方法が実際にあります。
凄く単純な方法ですが、東京医科歯科大学では「リマインダー」という方法で推奨していて実際に効果も実証されているもので歯が当たっているということに、日常で集中している時などに気づくということが大事なのです。
そのような方法で日頃からの癖を改善することと、耳を引っ張るストレッチ、咬筋周りのマッサージ。
以前にもお伝えした胸鎖乳突筋のストレッチなどを行うと良いです。
耳を引っ張るストレッチ
咬筋マッサージ
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しかし根本的なことを言うとやはりストレスがあり、結果的にその解消を少しでもしようと噛み締めになっているということが根本だと思います。それによりストレスを少しでも解消しようと心を無意識で守ろうとしているのです。
ですがストレスはすぐに状況によって改善できないことは多いと思います。起きたことの捉え方を変えることも大事ですが、それ以上に身体を変えていく方が近道です。
なので癖の改善やセルフケアもしつつ整体を受けて身体を変えることで、自律神経を整えてリラックスさせるということをオススメします。
その他気になることやわかりづらいことなどありましたら、来院時やLINEにてご質問下さいね。