皆様こんにちは、いで整骨院です。
本日は皆様さまからよくいただく、
「なぜ強く押したり、バキバキ音を鳴らす施術をしないのですか?」
というご質問について、お答えしたいと思います。
痛みがある状態は、脳で“火事”が起きているようなもの
まず知っていただきたいのは、 「痛い」と感じている時点で、脳や神経はすでにとても敏感な状態だということです。
これは例えるなら、
脳の中で小さな火事が起きている状態。
その火事が起きているところに、
さらに強く押したり、無理な刺激を加えることは、
火に薪をくべるようなものになってしまいます。
すべての方に当てはまるわけではありませんが、 脳が「攻撃された」と感じてしまい、 痛みをより強く記憶してしまう可能性があるのです。
このような状態を医学的には 『中枢性感作(ちゅうすうせいかんさ)』といいます。
簡単に言うと、
・本来なら痛くない刺激でも痛く感じる
・痛みが長引きやすくなる
・痛みが強くなったり、広がったりする
といった、脳や神経が過敏になっている状態です。
この状態では、痛みだけでなく
・強い疲労感
・眠れない
・集中できない
・めまい、不安感
などを一緒に感じる方も少なくありません。
強い施術で「その場は楽になる」理由
確かに、 強い刺激の施術を受けた直後に楽になった感じがする という経験をされた方も多いと思います。
これは オフセット鎮痛 と呼ばれる脳の仕組みが関係しています。
オフセット鎮痛とは、
今感じている痛みよりも、さらに強い刺激が一時的に加わったあと、
元の痛みが「軽くなったように感じる」現象です。
ただしこれは、 一時的に痛みの感じ方が変わっているだけで、 根本的な改善とは限りません。
これは一時的な感覚の変化であり、
痛みの原因や神経の過敏さが改善されたわけではありません。
場合によっては、 その後に痛みがぶり返したり、 以前より強くなってしまうこともあります。
「言葉」も痛みに大きく影響します
実は、
言葉そのものが痛みや不調を強めてしまうこともあります。
例えば、
病院などで
・「もう治らないよ」と強く言われた
・検査で異常がなく「気のせい」と言われた
・痛みや不調を真剣に受け取ってもらえなかった
その方は本当に痛みや不調があるのに、検査結果だけをみて気のせいと言われることで
怒りや不安から、
結果として痛みや不調が増してしまうことがあります。
また、不安から過度に安静にしすぎてしまい、
身体を動かせなくなるケースもあります。
脳はとても優秀な反面、
不安や恐怖を「痛みや不調」と結びつけて学習してしまうことがあるのです。
「痛覚変調性疼痛」という状態
これらが複雑に絡み合うことで、
痛覚変調性疼痛(つうかくへんちょうせいとうつう)
と呼ばれる状態になる方がいます。

これは、
・明らかなケガや炎症がない
・画像検査でも異常が見つからない
・それでも痛みや不調が続く
という特徴があり、
当院に自律神経の乱れで来院される方にも多く見られます。
いわば、
脳が痛みや不調を学習してしまい、誤作動を起こしている状態
とも言えます。
強い刺激を受けることで、より脳が痛みや不調に敏感になり、かつ不安や怒りなどの感情からより痛みや不調を脳が感じさせてしまっているという状態です。
その結果、痛みや不調がなかなか無くならない方がいらっしゃるのです。
このような興奮した脳の状態を落ち着かせるのは、柔らかく力が抜ける、安心できる刺激です。
まとめ
以上の理由から、
当院では
・無理に強く押す
・バキバキ音を鳴らす
・痛みを我慢させる
といった施術は行っておりません。
強い刺激で一時的に楽になっても、後でより痛みが増してしまう可能性を考えても、根本的な改善のためにも
身体と脳が「安心できる施術」を行うことで、結果的に力が抜けて、脳がリラックスする。
それが、回復への近道だと考えています。
ご不明な点は、いつでもご相談ください
今回の内容で、
「少し難しいな」「ここがよく分からない」
と感じた点があれば、
来院時やLINEにて、
お気軽にご質問くださいね。
いで整骨院は、
あなたの身体だけでなく、
不安や疑問にも寄り添う整骨院でありたいと思っています。






